1/19(木)、若手議員の会の勉強会で世田谷区立児童相談所を視察してきました。元々児童相談所は都道府県や政令指定都市で設置していました(H16に中核市でも設置可能に)が、H28年の児童福祉法改正で特別区も児童相談所を設置できることになりました。
実際に隣の世田谷区はR2年に江戸川区や荒川区とともに23区で最も早く児童相談所を設置した自治体のひとつで、現場の職員が話した約3年間の試行錯誤は勉強になります。
なお、目黒区では区内でH30年3月に起きた虐待死の事件での教訓も踏まえて、R3年7月に「区立児童相談所設置に向けた基本的な考え方」が示され、実際に児童相談所開設に向けて検討が進められています。実際に児童相談所は現在の碑文谷保健センターに、子ども子育てに関する様々な相談への対応などを行う「こども総合相談センター(仮称)」を第三ひもんや保育園(R10年3月閉園予定)に整備していくという方針が昨年の12/6に示されています(詳細は末尾のURLへ)。
当日の勉強会では世田谷区児童相談所・一時保護所の運営状況の説明や、活発な質疑応答がありました。特に人員の確保と教育が課題だという話は、目黒区を所管する品川児童相談所を会派で視察した時にも聞いており、目黒区でも強く意識していく必要があります。他にも世田谷区での人員体制や、東京都の持つ一時保護所との連携など、学びの多いひとときでした。
区で児童相談所を設置すると検診のデータや保育所の情報などの情報も集めることができるほか、相談する保護者や子どもから身近で気軽に行きやすいというメリットもあります。子どもたちが元気に過ごし、安心して子育てが出来るまちを実現するためにも、目黒区の今後の動向に注目していきます。
区立児童相談所設置に向けた基本的な考え方
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/kosodate/_jisou-kento.html
総合的な子ども家庭支援体制の構築と環境整備について
碑文谷保健センター。母子保健では鷹番、碑文谷、中央町1丁目などの地域を管轄。
都が管轄する品川児童相談所と違い、世田谷は区の管轄。
目黒区児童相談所等の建設予定地。