11/2(水)党派や地域を超えた若手議員の会の勉強会で、八王子市の不登校特例校「八王子市立高尾山学園 小学部・中学部」を視察してきました。学校に登校しない、または登校したくてもできない児童・生徒のための公立学校で、全国には21校、都内には八王子市の他に大田区、世田谷区、調布市、福生市を含む5校があります。
時数軽減及び柔軟な教育課程という点が特徴であるほかは正規の教員で予算配当も学校施設も通常校と変わらず。ただし教員以外にも指導補助員や学習サポーター、スクールソーシャルワーカー、大学生の学校サポーター等、多くの大人が手助けしながら運営されています。転校してきた時に不登校だったとは思えないくらい、見慣れない大人である私たちにも元気に挨拶する子どもが多かったことが印象的でした。実際に卒業後の進学率は95%以上で、高校進学者の1年後の在籍率は85%以上。「大人の手をかければあれだけ元気になる」という校長先生の言葉には、力がこもっていました。
なお、廃校跡地の活用という点では目黒区の旧第2中学校跡地を活用した「めぐろ学校サポートセンター」も同様で、「めぐろエミール」で不登校児童・生徒が集中して学習に取り組むための個別学習の部屋や、児童生徒がレクリエーションや一緒に勉強することができる部屋などを確保しています。
不登校児童は全国的に増えており、令和4年度には目黒区でも中学校では25人に1人以上の割合に及んでいます。目黒区で同様の施設を作るのはなかなか難しいとは思いますし、簡単に解決できる問題ではありませんが、不登校対策に対しての考え方や施策について、学びの多いひとときになりました。